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長崎県木造住宅コンクール 最優秀賞 「焼杉の家」

先日、長崎県木造住宅コンクールの発表があり、「焼杉の家」が住宅部門にて最優秀賞をいただきました。

「焼杉の家」はおじいちゃんが植えた木を土台に使い建てらています。
リビングの一角にある、柱。まさに家を支える大黒柱は、木を切りに行った日のお孫さんを見る佇まいと重なって見えます。
実はこの家の竣工から半年後におじいちゃん(お施主様のお父様)は亡くなられたそうです。
このような賞をいただき、天国にいるおじいちゃんにプレゼントできて本当に感無量です。
コラム「焼杉ワークショップのこと

伊良林の町家」では、空き家改修部門にて優秀賞をいただきました。
能やお茶などを嗜まれていた叔母様が住まれていた町家を残したい。お施主様のそのような想いからはじまりました。
100年程前に建てられていた町家には、その中に陰影の美を見出した日本人の感性が凝縮されています。
家が傾いていたので、屋起こしからの大手術とも言えます。
気を衒うでもなく、日常の美を引き繋いでいく。
そのような思いで取り組ませていただきました。

3度連続して最優秀賞をいただけた事をとても光栄に感じると共に、これからもいい建築を作っていく励みとなります。
私たちがこのような建築ができるのも、一重に職人の方々のおかげです。知恵と技術を出し、根気強く付き合ってくださいました。
そして、「建築のチカラ」を信じて依頼してくださったお施主様がいてこそです。
関係者の方々にこの場を借りて感謝申し上げます!!!

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「焼杉の家」
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「伊良林の町家」