長崎県大村市の中腹に位置する本計画は、焼杉の外壁が印象的な、自然と調和する住まいです。高台にあるこの敷地は、2階の窓から遠方に大村湾が見え、大村の美しい夕陽を望むことができます。
その眺望を最大限に活かすため、2階の一角にファミリールームを配置。造作のソファや窓辺のベンチに腰掛けながら、家族で海を眺めたり、隣に設えた本棚から本を手に取り読書を楽しむなど、日常の中に特別な時間が流れます。
ダイニングスペースは、スキップフロアを用いて和室とゆるやかにつなげ、空間にリズムを持たせました。段差による視線の抜けや空間の奥行きにより、家全体が一体となって感じられます。
2階からの勾配天井は空間を縦に広げ、スキップフロアとの連続性が、家族が集うリビングダイニングと子ども部屋との距離感を近づけ、家族がそれぞれの場所にいながらもつながりを感じられる設計としました。
南側には、緑豊かな庭と広いウッドデッキを設け、内と外の境界を曖昧に。窓越しに映る木々の緑が、暮らしに穏やかな彩りを添えています。
これまでの仕事 「高台にある焼杉の家」