先週、五島の「鬼岳を望む家」の上棟式がありました。
朝からパラパラと小雨が降ったようですが、なんとかお天気ももち、ずっと隠れていた鬼岳も、餅まきの時には姿を見せてくれました。
鬼岳をずっと見ていたいというお施主様の想いがあり、どの部屋からも鬼岳が見えるように設計しています。
この辺りに来ると本当に空気が美味しく、緑以外なーんもなく、とても贅沢な風景なのです。
鬼岳は五島ではシンボル的な山で、遠方に出て、里帰りをすると必ず家族で鬼岳に行くような場所なのです。
日本昔ばなしのような昔ばなしがあり、力大臣(ちからだいじん)というのが住んでいて、山の上からあちこちに岩を投げていたそうです。
棟札には5円玉を使っていました。五島の昔ながらの建築手記を見てみると、
「棟札には棟釘3本に穴のあいた銅貨を麻緒でゆわえたものを打ち付ける」とあり、
昔からこのやり方だった事がわかります。お餅は月と太陽の形でした。どんな意味があるのか気になるところです。
鬼岳と沢山の方々に見守られながら、これまでの感謝とこれから無事に建つようにと祈願しました。