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東古川町の町家の再生プロジェクトが進んでいます。

東古川町にある築120年の町家のリノベーションが進んでいます。無くなりつつある長崎の町家文化を後世に引継ぎたいと考えています。

長崎の中島川付近には僅かに町家が残っている地域でもあります。近年、老朽化が進み、駐車場になっていたり、現代の居住性に合わせた外装板などが使われている建物が多くを占めてきています。そのような中、長崎の文化を残していきたいとのお施主様の想いから、この度長崎の町家文化を継承しつつ、次世代に繋ぐ町家へと大改修をすることとなりました。

ご存知の方もおられると思いますが、東古川通りは古い町家がまだ残っている通りなんですね。ですので、長崎市景観計画では、景観形成重点築に指定されていて、あわせて「東古川通り 景観まちすじ・まちかど」に指定されています。このような視点でこの通りを歩いてみてください。味わいのある素敵な通りなのです。

今回の町家は三軒長屋だったようです。120年の間に何度か改修をされていて、建築当時の姿を想像するのにとても苦労をしました。屋根の勾配が変わっていたり、壁がふかしてあったり。
当時の写真はほとんど残っておらず、当時どのような状態だったのか手がかりを得るために長崎平和推進協会様に航空写真をお借りして検討をしました。屋根の勾配がしっかりと写っていて、当時から敷地の奥の建物は2階建てだったことがわかりました。長崎の町家らしい姿が写っていて改修をするにあたり確信を得る事ができました。当時の暮らしが少しだけ垣間見れたようで感動した一枚です。

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昭和20年撮影 (財)長崎平和推進協会写真資料調査部会提供