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鬼岳を望む家 その土地の石を使って

福江にある武家屋敷通り
福江にある武家屋敷通り

 

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「こぼれ石」といわれる丸石を積み重ね、外部の侵入を音で知らせたり、いざという時には武器としても使用されたといわれています。
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富江藩陣屋石蔵  富江藩の貯蔵庫として作られたものです。虫一匹入る隙もないほどの石積みに職人の技術の高さが伺えます。ため息が出るほど美しい石積みです。

五島に行くと、石垣や石畳など、石が豊富に使われているのがわかります。石の積み方一つにも素晴らしい技術が垣間見られるものもあります。また、民家の境界線となる低い塀などは自分たちで積んだような雑多な感じのものも多く見られます。五島の自然の中にあるものを活かした家づくりは、質素の中に豊かさを内包し、風情が感じられます。

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譲っていただいた石

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「鬼岳を望む家」の設計当初からこの石を使いたいとの思いがありました。ですが、今ではほとんど流通しておらず、諦めかけていた頃、譲ってもらえることとなりました。玄関のアプローチとして、家へと誘ってくれます。