長崎 東古川町町家

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長崎市中心部、中島川沿いに位置する東古川町にて、築120年の町家の大規模改修を行いました。失われつつある長崎の町家文化を未来に継承したいとのお施主様の想いを受け、地域の記憶を紡ぐ住空間として再生したものです。

東古川通りは、長崎市の景観形成重点地区に指定されており、今なお町家が連なる数少ないエリアです。とはいえ、現代的な外装材で覆われたり、建て替えられて駐車場になっていたりと、往時の町並みが失われつつあるのが現状です。

対象建物は、かつて三軒長屋として建てられ、改修を重ねながら使われてきた町家です。外観や屋根の勾配に痕跡が残るものの、当初の姿は不明瞭でしたが、過去の航空写真や周辺の歴史資料から、敷地構成と建築当初の様子を紐解くことができました。

「表の家」「中庭」「奥の家」という長崎の町家特有の構成を活かしながら、現代の暮らしに調和する改修を実施。取り壊された江崎鼈甲店の建具や、近隣の蔵の石材など、地域の記憶を持つ素材を再利用し、町の歴史をつなぐ要素として設計に取り込みました。

虫籠窓や躙り口などの意匠は、施主の思いを反映し、熟練職人の手仕事によって一点ずつ丁寧に仕上げられています。特に既存の梁を活かしたり、外壁の黒漆喰仕上げや土壁など、日本の伝統技術が息づく現場づくりとなりました。

ただ建物を残すのではなく、「ここに町家がある」ことが地域の風景や人の営みに深く結びついていると改めて感じることができ、町家が生きた文化財として、次世代の人々が誇りをもって受け継いでいけることを願って設計を行いました。

詳しい内容についてはInstagramにて紹介しています。
是非ご覧ください。