五島福江市、福江港から車で10分ほどの本山地区にある築100年程の古民家を、五島産の乾物を販売するグロサリーと一棟貸しの宿泊施設へと改修しました。建物には囲炉裏があったであろう形跡があり、小屋裏では養蚕の部屋がありました。このような建物は、当時の福江島の民家としてよく建てられていました。改修ではリビングの梁を表し、天井を高くすることでおおらかさを感じる空間とし、丁寧に作られた既存の建具を修復して使用しました。また、照明によって空間にリズムを与え、漆喰や手すき紙のテクスチャー、自然塗料の柿渋など普遍的な素材を使用することで、時が経っても違和感なく彩りを添えるものを選びました。現代の暮らしに合わせてサッシや断熱材等を使用することで、四季を通じて気持ちよく過ごせるようにしています。このようにして改修された空間は、時間によって熟成さた堅固さと優美さを併せ持つ、五島福江島の暮らしを体感できる宿泊施設とグロッサリーとなりました。
福江島 宿とグロッサリー「菜を」
所在地 | 長崎県福江島 |
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施設用途 | 宿泊施設、グロッサリー |
敷地面積 | 441.66平米 |
延床面積 | 69.56平米 |
竣工年月 | 令和4年5月 |
施工会社 | カミングホーム |
WEB | https://nawo.jp |
PHOTO | 繁延 あづさ |
カテゴリー | 施設・店舗 |