敷地は福江島の中心市街地から車で10分ほどのところにある静かな集落の中にあります。お施主様は、10年前に長崎市「平山の家」の土壁塗りワークショップに参加されていました。島のおおらかな空気の流れる環境にあって、近年五島で失われつつある伝統工法の家づくりを望まれました。施工は長崎の大工 池上算規。土壁と手刻みの軸組によって造られる伝統工法の家は建築金物を使わず、職人の腕だけけで造られる、日本の風土が造り上げた創りです。左官は武雄の田崎左官。敷地の土を用いて塗られた土壁は、部分的に下地のひび割れをそのまま現し迫力のある壁の仕上がりとなっています。玄関からキッチンまで続く通り土間、近所で取り壊された古民家から流用した大松の古木、パッシブソーラーによる換気システムなど、小さいながらも、大きな暮らしのできる、豊かな平屋建ての家が出来ました。
五島 伝統工法の小さな家
所在地 | 長崎県五島市堤町 |
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施設用途 | 住宅 |
家族構成 | 大人+子供2人 |
敷地面積 | 441.66平米 |
延床面積 | 70.19平米 |
竣工年月 | 平成29年8月 |
施工会社 | 大工 池上算規 |
PHOTO | 繁延 あづさ |
カテゴリー | 住宅 |