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書籍の紹介

本日は書籍の紹介を。
HAGでも建築写真をお願いしている写真家 繁延あづささんの著書『長崎と天草の教会を旅して』が発売されています。
世界遺産登録を目指している「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の教会を中心に、キリスト教の伝来から弾圧、潜伏、信徒発見、そして今日までをわかりやすくまとめられています。
250年という潜伏期間を、信仰と希望を語り繋ぎ、そして建てられた奇跡とも思える教会を、繁延さんの美しい写真で紹介されています。写真に添えられている文章も素晴らしく、読み手がいろんな想いを馳せるきっかけを与えてくれます。その場所にいって佇み、ただ風に吹かれたくなります。

長崎はかつてイエズス会に寄進された歴史があり、その当時長崎は「小ローマのようだった」と伝えられています。今日の長崎の街の成立ちは、キリスト教の歴史と深い関係があるのです。
本書には、教会建築についても触れていますので、建築が好きな方にもお勧めです。

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行ったことのある場所でも本を読んでから訪れると、また違う風景に出会えそうです。